選ばれるやる気スイッチ

選ばれるやる気スイッチ

日々の暮らしのなかでこそ、感性を磨きたいものである。
怠け上手々になれば名案がどんどん湧いてくる勤務中にオフィスを抜け出して、コーヒーショップで堂々とお茶でも飲もうものなら、マジメな同僚や上司から大目玉をくらいかねない。
だが、この「サボる行為」こそ、「考える力」を養うには必要不可欠なのである。
いくら日本人が勤勉だからといって1日中デスクに向かっていれば、集中力は落ちて仕事の能率も下がる。
おまけにいいアイディアも浮かばないし、作業そのものに息づまりを感じるのは当然だ。
そんなときはいったんすべてを放り出して、自分の思考回路からその仕事を切り離してしまうほうがいい。
それには、場所を変えてお茶を飲む、世間話をする、街を散歩するという、まさに「サボり」の行為が効果的なのである。
そしてリフレッシュした頭で再びその課題について考えると、思いもよらぬ名案がひらめいたりする。
デキるビジネスマンは案外「怠け上手」なのである。
企画を温めるよりむしろ思いつきをアピールするこれはいけるというアイディアを思いついたら、それをしっかりと形にしたいものである。
では、アイディアを育てるためにやるべきことといえば、それは、アイディアを周囲に発表することである。
それが社内会議の場なのか、クライアントとの打ち合わせの場なのかは状況によって異なるだろうが、いずれにせよ出し惜しみせず、どんどん人前でアピールすることが大切だ。
「そうは言っても、このアイディアは不完全じゃないだろうか」と不安になる気持ちもわかるが、人目に触れることで不完全な部分が補われることだってある。
「ここはこうしたらもっとよくなるんじゃないか」「いや、むしろ思い切ってこうしたほうが……」と意見が交わされれば、そのアイディアはよりよい方向へと導かれるものだ。
最初から完成しているアイディアなど、そうはないものである。
ビジネスの現場ではよく「タタキ台」という言葉が使われるか、まさにそのつもりで発表すれば気持ちも楽になる。
あえなく却下されることもあるかもしれない。
だが、自分のなかでひたすら温めているだけでは何も始まらない。
さらに、一度却下されたからといっても引っ込めてしまう必要はない。
もらった意見をもとに、問題点を少しずつ改善し、何度かトライしてみるべきだ。
人間は一度見ただけでは印象に残らないものでも、何度も見るとしだいに愛着が湧いてくるものだ。
よく[他人の視線によって女性は美しくなる]という。
アイディアもさまざまな人に何度も見てもらうと、厚みが増して優れた「企画」へと成長するのである。

脳内アイディアを魅力的にさせる「変換装置」何かひとつアイディアがひらめいたときは、次に、脳内にあるそれをアウトプットする作業か必要となる。
たとえば文字にして手帳に書き出す、声に出して隣にいる同僚に話してみる、などである。
もちろん、どちらも正統派のやり方だが、場合によっては「絵に描いてみる」という方法もぜひ試してみてほしい。
絵にすることで、より客観的に見ることができるからだ。
新商品のアイディアなら大雑把なデザイン画を描いてみればいいし、新たに思いついた仕事のノウハウならフローチャートのように図にしてみてもいい。
頭の中に漠然と浮かんだアイディアでも、絵にして「形」にすることでその内容がよりはっきりと見えてくるというわけだ。
形にすると、言葉を羅列して難しく説明するよりもパッと見て全容がわかる。
プレゼンテーションの場でも相手にすんなり受け入れられるのである。
次々とヒットを飛ばす人の意外な「目のつけどころ」発明長者とも言うべきか、世の中には自ら発明した商品で特許をとり、あっという間に億万長者になるような人がいる。
こうした特許商品の共通点は「日常生活の不便を解消してくれる優れモノ」であるということだ。
実際、ある便利グッズで爆発的な売上げを手にした主婦は、家事の中で不便に思うことを常日ごろからノートに書き出しては、そこから商品を考えていったのだという。
この、必要は発明の母・という考え方は、ビジネスにおいてもおおいに役に立つ。
新しい商品や企画を提案するときは、ターゲットとなる消費者が「あったらいいな」「こんなものを待っていた」と思えるものを第一に考えるといいのである。
考え尽くされたと思っていても、改めて見直してみれば世の中には不便なことはまだまだ転かっている。
だからこそ、新たな発明は尽きることがないのである。
肝心なのは「目のつけどころ」なのだ。
クリエイターが大切にする「発想力が高まる瞬間」アイディアを考えるときに必要なものは何だろう?最低限の資料、アイディアをメモするツールなどいくつかあるだろうが、何より必要なのは「誰にも邪魔されずに集中できる場所と時間」ではないだろうか。
「仕事は勤務時間内に職場のデスクで」というのはもっともな意見だ。
だが、発想力が求められるような仕事は、「さあ」と机に向かったところで都合よくアイディアがポンポンと出てくるものではない。
それに職場のデスクにいれば、電話がかかってくることもあるし、上司に呼び出されることもある。
せっかくアイディアの糸口をつかみかけても、その瞬間に消えてしまうのがオチだ。
であれば、通勤電車や打ち合わせ先への移動の時間などを有効に使ったほうがいい。
余計な仕事が回されることもなく、誰からも声をかけられないため、意外と自分の考えに集中できるのである。
電車の規則的な走行音や揺れは、うるさいどころか、静まり返った場所よりもかえって気を散らすことなく考えに集中させてくれるものだ。
クリエイティブな什事をしている人たちの体験談などでは「この題材は車の中で思いついた」とか「電車を待っているときに駅のホームで突然思いついた」など、職場以外の場所でアイディアの原案が生まれたということもよく聞く。
ビジネスマンであれば、通勤時間と移動時間は労せずして確保できる貴重な時間。
車内広告などもおおいに参考にして、新鮮な気持ちで考えてみるといい。
1つのネタから複数のアイディアを生みだす図メモ術何かをひらめいたら、メモとして付使を活用することをおすすめしたい。
付使に書き留めたメモは、手帳に直接書いたものより簡単に組み合わせることができるからだ。
異なる時間や場所で書き留めたメモをパズルのように組み合わせることで、何通りものアイディアを生みだすことができるのだ。
このときに使う付使は幅が2センチくらいのもので十分。
そして、付釜に書くのは1枚につき1項目のみ。
とにかく何かヒントになりそうなことが思い浮かんだり、面白いものを見つけたら付簾に書いて、手帳にペタリと貼っておくのである。
そしていざアイディアをまとめるという段階になったら、たまった付使をグループ分けしながら大きめの紙に貼っていくのだ。
さらに、付使を整理することでたまっていた考えが吐き出され、スッキリとした気持ちにもなる。
そうすればしめたもの、また新たなアイディアが浮かんでくるかもしれない。
身近な「不平不満」の中に企画のヒントが眠っている世の中にはとにかくグチつぼい人がいる。
何につけても不平不満を□にして、間にシワを寄せている人だ。
いつも眉そういう人と一緒にいるとマイナス思考か感染しそうなので、仕事に意欲的な人はできるだけ避けたいと思うかもしれないが、じつは人の不平不満のなかにはアイディアにつながるヒントが満載だということを知っているだろうか。

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